遠くへ行ってしまわぬように


恐る恐る扉を開ける
まだ 昨日の事の様に記憶が蘇る
辛くなるのは解っていても
決して 忘れてはいけない
そう思う
心の奥の寂しさを 
聴いてあげられなかった
そんな後悔の想いが胸の中に
張り付いている
例え何人子どもが居ようと
あなたはあなた
私には掛け替えの無い
一人の子どもだから
辛くても また此処の扉を開ける
決して私の記憶から
貴方が遠くへ
行ってしまわない様に