2012-01-01から1年間の記事一覧

師走の風

かんかんかん・・・ 遮断機が下りる そんな音を掻き消すように 師走の空から モクモクと 大粒のぼたん雪が舞い降りる 列車は風を巻き上げ 吹雪のように雪を蹴散らして 夕餉の買出しの足を遮り 忙しげに通り過ぎる 僅かばかりの賞与を握り締め 少しでも安いう…

あなた お元気ですか?ネットという 小さな画面越しに 知り合ったあなたの心根は今では 忘れられない友となって 私の人生の中で 息付いていますあの日舞い降りた 言の葉の 一言一言に あなたの優しさが そう! 私は 今日も生きなければ・・・ そんな風に その…

今日は ただただ心のままに主人の同僚 釣り仲間でも在った その人は 何度か我が家にも顔を 出してくれていた。 主人よりは まだ若く一男一女、 長女は昨年 社会人。 弟は来年の受験に向け てスポーツマンでも在り サッカ ーを趣味として両立しながら真面 目…

螺鈿の鏡と ガラスのハイヒール

いてくれて当たり前 そんな風に思っていた突然に逝ってしまった あの日から母さんは いつもあなたのことばかり日々頭から離れることは無くて 物静かなあなたは いつだって不満は言わない 私が19で産んだ次男坊我侭で離婚して 一番長くそばに居てくれたのは…

想い出は 切なくて

はらはらと舞い散る落ち葉北はもう 今年初めての 雪を迎える準備 なぜか捲りたくなる 思い出のアルバム 痛みは寂しさに変わり 寂しさは目覚めたこころを揺さぶり 溢れ出した涙が 切なさの淵を流れ落ちる 何気に過ごそうと 押しやった思い出の切れ端が 逸らし…

誰かと誰か人と人響き合う木霊 響き合う心消せない決して消せない見えないけれど感じるあなた元気でいて下さい大切なあなたへ 里さん 今でも決して忘れないよ! (故郷の様に温かな人 里さんへ)

足跡

たまらなく恋しくなって 君の住んでいたアパートを訪ねた 去年の5月までは 紛れもなくここで生活をしていた 外せずに置いてきた スカパーのアンテナが あの日の出来事を 抉る様に思い起こさせる 抜けるように青い空 揺れるすすきの間を飛び交うトンボの群れ …

『こころ』

私は何を言葉に 残そうとしているのだろう? 文才などまるで無いというのに ただあの頃の私は 確かに 文字を通して 自分ではない 或いは 現実とは違う 異質の空間の中で夢を見ていた それが一体どこかと聞かれれば 四角い画面に打ち込む 文字と言葉で創られ…

たぬきのたわごと

許して もらえるでしょうか? 萎れかけた花だというのに 忘れられない思い出があります 多分それは 私の片思い ちょっとだけ夢を見られる 幸せな時間でした 何かを求め 何かを与え 文字に作り出された 架空の世界 肉体を離れた精神世界 その中に浮かび上がる…

消せない番号

二度目のお盆がやってくる消せない電話番号眺めては 怖くて押せない発信ボタン君と話が出来る気がして 意を決して 押して見る「現在使われておりません」当たり前の答えが帰ってくるだけど 聞こえるんだ ・・・・はっきりとコトコトと内気な君の 歯切れの悪…

応援歌

百を求めるより 一を 与えられたら きっと其れは 千の幸福と万の満足感 今度生まれて来る時は 例え0.1でも 実を叶えられる人に成りたい 情けない自分への 応援歌

弥次朗兵衛

葛藤が在る寂しさが在る不甲斐ない自分への 怒りと悔しさがこみ上げる一本足で ふらふらと 両手を広げながらパランスを保とうと 躍起になる彼是と手を出しては 没頭を試みる音楽 スポーツ 料理に写真けれど そうすると 他が疎かになってしまう掃除洗濯 家の…

すれ違い

何も無いのです 貴方と私との出会い 一時 唯 ほんの 一時 貴方とすれ違った どこかで 正直な自分の心が 想いのままに 踏み出せない そんな遠い昔を 思い出しましました

臆病風

いったい何を描けば いいと言うのか・・・ 沈んでしまった心に感じられるものなど何の煌めきも無く 唯 乾いた麦藁の様で カサカサとカサついて潤いの無い 寂しさと ささくれた痛さだけが残る。 幾度となく繰り返された心の浮き沈み そんな日も在るさと 取り…

免疫力

昨夜 遠方に住む従兄 幼いころから年末年始 賑やかに過ごした。 母親である伯母が胃癌で亡くなったのは従兄達が中学生の頃 その後 伯父家族が本州に住まいを移し 此処の所なかなか顔を合わせる事も ままならず 久しぶりに電話で話をした。女4人 男2人の6…

息子が亡くなって 今朝初めてはっきりと夢に出てきてくれました。 娘と私が 車で出かけようとしている時 息子が立っていました。 相変わらず 物静かで温和な様相でした。 其処は夢の中ですので 亡くなったという感覚は無く 「一緒に行く?」「じゃぁ 運転し…

いい 誰にも解らなくていい真実は自分自身が・・・ しまった 宝箱 私の中に生き続ければ 其れでいい・・・。

灯り

賞味期限に怯えながら冷蔵保存で生き長らえて来たの 時々感じる貴方の優しさにだらしなく崩れてしまう様で だからお願い! 灯りを灯さないで 切なさが融けだして涙が止まらなく なるから

氷中花

心の中 一番に大切なものを 閉じ込めた ガラス張りの冷凍庫 そっと眺めては 振り返る あの始まりの春 満開の桜 菜の花の鮮やかな黄色 触れてみたくなる温もりを伝えたくて じっと耐える 「無くしたくないから・・・」 キラキラと 透明な氷に包まれて 色あせ…

元気で! そしてまた何時か

また一人 大切な人が去って行った誰にも負けまいとする 激しい気性 とことん守り通そうとする優しさと正義感其れはきっと 彼女の複雑な生い立ちによって 培われて来た彼女自身の性格なのだろう時に 阿修羅の如く突き放し 時に 如来の如く弱者を包み込む人は…

馬鹿だね! 本当は抱いていたかったできるかぎりの 誠意一杯の力で・・・君に 届いているのかは 全く解らないだけど あぁ〜! 幸せ在れ!! 小さな明日への一歩に 願う

言葉

人は何故文字を 書こうとするのか 言葉には出せない心の内 まるで地底深く流れる 地下水の様 静かに音を立てながら 留まることなく 流れ続けている想い まっさらな人生と 透明の心 燕の様に 言葉にして 大空に解き放つ事が 出来たなら あらゆる柵を 断ち切っ…

知っている今がどれだけ 幸せかって事愛も幸福も 感情も平穏も決して一所に とどまり続ける事は 無いって事もそうして幾つもの 人生の岐路を 踏み分けて来たから今こうして 大切なもの達に囲まれて 何時か失くしてしまう事の 恐怖は付き纏うけれど春が来て夏…