2013-01-01から1年間の記事一覧

100分の1秒の思い出

100分の1秒の想い出何気なく過ごす 日々の営み 其れは 気が遠くなるような 一瞬の繰り返し けれど その殆んどは 記憶に留めてはいない 「カシャッ!」 指先に伝わる シャッター音と共に 刻まれる 時の静止画 身体に感じる 五感を通して ファインダーに刻…

愛しい時の流れ

また長い冬が 遣ってくる つかの間の 秋の訪れを逃すまいと 澄んだ流れの中に もみじ色の赤い斑点 竿先に伝わる オショロコマの躍動 水辺で遊ぶ ほんの数時間 これまでとは ちょっとだけ違う人生観 愛しい時の流れ まだ燃え立たぬ 木々の間を ふわりと薄水色…

今日も空は青く

胃の摘出手術を受けてから 明日で まる4ヶ月抗がん剤 TS1での 1年間の処方を受けて指先の色素沈着食欲不振口内炎など副作用の症状が現れだす取り除いたものの 周りのリンパ節への転移も 在ったことから 転移 再発予防の処置だ唯 私自身は 生来の楽天家…

1.000キロの旅

写真を撮りながら 往復1000キロの旅羽幌道の駅付随する薔薇園早朝の湿った潮風の匂いを 身体に感じカメラを傾ける瑞々しい花の表情を 拾いながら薔薇の甘酸っぱい香りの中で 生きている実感を想いの中に 焼きつける *術後摘出後 病巣の 臨床結果の説明…

ゴンドラに揺られて

試練と言う 暗い洞窟の中漆黒の流れの中で おぼろげな記憶を辿れば幾つもの灯りが 舟先を先導するやがて水面を照らす 月明かり揺りかごに眠る 稚児の安らぎ守護の温もり 長らえた命新たなる 船出大海を また 滑り出す

すべて 順調

起き掛けに 歌を聴きます永井龍雲 『暖簾』さだまさし『冬の蝉』 心に染みる 好い歌です♪ 6月9日 病院のベッドより

花開く 春の日に

成すがまま在るがままに 焦らず気負わず 日々の幸せを 拾いながら 戦うのではなく受け入れよう そのうちきっと 仲良くなれるよ こころ穏やかに 一日をかみ締めながら * 5月20日 全ての検査の結果 胃癌との 診断 27日入院 翌日午後 摘出手術を受けるこ…

とうとう来たのかな?私にも

*丁度息子の3回忌と 母の日が 重なり 子供たち夫々がお花を 贈ってくれました。 そして 息子が勤めていた会社の 上司ご夫妻が 亡くなった息子の 名前でお花を贈ってくださいました。 5月11日 無事息子の3回法要も 終え 30人以上の来客も夫々の 岐路…

さくら さくら

5月8日 連休明けの仕事始め その日を最後に ぷっつりと消息を絶ったきっと何処かで生きているそんな願いも空しく もの言わぬ人となって 見つかったのはもう桜も散った 長い冬を通り抜け 待ち構えていた大地に 命の息吹が一斉に燃え立つ頃 狂うように無我夢…

干上がった水溜り雪解けに押された 地下の伏流水潤いを得た水面に 小さな気泡を浮かばせる 忘れていた何か ぱちんっ!と はじけて 春風が吹いた

素直

素直になりたいと思う山裾の 源流にこんこんと沸き出でる湧き水のように 時にはそんな私になりたい

怖い 本当に怖いのだ一昨年 ご主人を同じ病気で看取った 共に苦しみ経過を見つめてきた彼女 もしも自分だったらと・・・・ 思いつめると居た堪れなくなる 元気な顔を見せるよ・・と 私の前では不安を隠す いいんだよ! 苦しい時こそ 誰かの優しさにすがりた…

想い出の中に囚われている・・・ あまりにも突然なのだ 波乱万丈とも言える互いの人生 語らずとも解りあえる30年来の友人 フラッシュバックの中で繰り返す 切り取った時のワンショット 互いの人生が 今 私の脳裏に走馬灯のように浮かび上がる 決して後戻り…

消えた扉

いつからだろな? 忘れちゃったんだ 夢の世界の入り口を 古ぼけた 取っ手を掴めば 今にも バタンッ!って 外れてきそうな おんぼろのドァーなんだけど 言葉なんて知らなくたって 一歩足を踏み入れれば 其処は 私の大好きな 一面の 黄色いお花畑 目を瞑れば …

レシピ

人と人 心と心のコミュニケーション不器用な私は 好きな料理で試みる何が食べたい?好きなものは?苦手なものは? そっと あなたの心の中を 覗き見る 美味しいって 喜ぶ顔が見たいから そんなあなたの笑顔を想像しながら 今日も 明日のあなたの食事の下準備…

アーモンドとカシューナッツ

多くは 望みません たとえばあと20年 あなたと過ごせる時間今夜の様に 二人で食事小さなスナックであほな会話に 忘れかけた時代のカラオケ連れ合いを亡くした 男と女あなた方の寂しさに比べたら なんと幸せな 今夜の一時 何れ 訪れる 時代錯誤の 二人のすれ…

幾度の春を

待ちわびてる 心から 凍て付いた大地に 少しだけ近付いた 太陽の優しさが長く伸びたツララの先に 嬉しさのあまり キラリとこぼす涙の雫 早朝の固雪を踏んで 友と通った 学校への近道 ひび割れた氷の隙間から チロチロと聞こえる せせらぎの音 土の色 草の匂…

人生のキャパシティー

私ったら ほら 今まで どんなに 大切なものを 葬ってきたのだろう思い起こせば 数え切れないほどの 人の繋がり 恩恵の数々 幾度と無く 救ってもらった 出会った道筋での 温かみと優しさ 果して どれだけの 私に与えられた時間が 数え切れないほどの 私の過ち…

さぁ! どうやって生きてゆこうか? 人と人 心と心 目には見えない けれど 此処か温かみがあって 本当は いつも忘れてはいない 言葉の一つ一つに 感情の橋渡し 消し去ることなんて出来ない 目には見えない 人間の心 人生のほんの一瞬の 繋ぎ合った 不思議な…