弥次朗兵衛

葛藤が在る

寂しさが在る

不甲斐ない自分への
怒りと悔しさがこみ上げる

一本足で ふらふらと
両手を広げながら

パランスを保とうと
躍起になる

彼是と手を出しては
没頭を試みる

音楽 スポーツ
料理に写真

けれど  そうすると
他が疎かになってしまう

掃除洗濯 家の周りの
整理整頓

また苛立たしさと
焦りが湧きあがる

心の奥の
弥次朗兵衛

転ばぬように
転ばぬように

一本足の
弥次朗兵衛