紙風船

紙風船

本当はね!
離れたくないの

私の胸は もうあなたでいっぱい
自分を 押し殺すたび
想いを呑み込むものだから

もうはちきれて 破れてしまいそう
きっと 溜め込んだ涙が
小川のように流れ出すわ

ねぇ  あなた

本当はね!
傍に居たいの

身体なんて 無くっていい

春霞の太陽のように
柔らかくあなたを見守っていたいの

あなたの元気な笑顔が
私を 幸せに包んでくれるから

明日の命に
そっと背中を 押してくれるから