眠らせて

君の顔 
君の声
君の匂い
 
綴られた日々の
日記の文字の中から
そっとなぞる指先に
過ぎた日々を懐かしむ

始めから咲く(ひらく)ことの無い
蕾だと知りながら
それでも淡い春を待ち望む
我侭な幼い心

捨て去るのでもなく 
背を向けるのでもなく
唯 自然に時の流れ行くまま 
静かに 静かに 眠らせる

迷い込んだ 迷路の中 
それでも君が幸せであれと

愛を諦める事無く
願い続ける私を 
許してくれますか

道ならぬ恋に落ちた 
そんな弱い心 
許してくれますか