ゴンドラに揺られて

試練と言う 暗い洞窟の中漆黒の流れの中で おぼろげな記憶を辿れば幾つもの灯りが 舟先を先導するやがて水面を照らす 月明かり揺りかごに眠る 稚児の安らぎ守護の温もり 長らえた命新たなる 船出大海を また 滑り出す

すべて 順調

起き掛けに 歌を聴きます永井龍雲 『暖簾』さだまさし『冬の蝉』 心に染みる 好い歌です♪ 6月9日 病院のベッドより

花開く 春の日に

成すがまま在るがままに 焦らず気負わず 日々の幸せを 拾いながら 戦うのではなく受け入れよう そのうちきっと 仲良くなれるよ こころ穏やかに 一日をかみ締めながら * 5月20日 全ての検査の結果 胃癌との 診断 27日入院 翌日午後 摘出手術を受けるこ…

とうとう来たのかな?私にも

*丁度息子の3回忌と 母の日が 重なり 子供たち夫々がお花を 贈ってくれました。 そして 息子が勤めていた会社の 上司ご夫妻が 亡くなった息子の 名前でお花を贈ってくださいました。 5月11日 無事息子の3回法要も 終え 30人以上の来客も夫々の 岐路…

さくら さくら

5月8日 連休明けの仕事始め その日を最後に ぷっつりと消息を絶ったきっと何処かで生きているそんな願いも空しく もの言わぬ人となって 見つかったのはもう桜も散った 長い冬を通り抜け 待ち構えていた大地に 命の息吹が一斉に燃え立つ頃 狂うように無我夢…

干上がった水溜り雪解けに押された 地下の伏流水潤いを得た水面に 小さな気泡を浮かばせる 忘れていた何か ぱちんっ!と はじけて 春風が吹いた

素直

素直になりたいと思う山裾の 源流にこんこんと沸き出でる湧き水のように 時にはそんな私になりたい

怖い 本当に怖いのだ一昨年 ご主人を同じ病気で看取った 共に苦しみ経過を見つめてきた彼女 もしも自分だったらと・・・・ 思いつめると居た堪れなくなる 元気な顔を見せるよ・・と 私の前では不安を隠す いいんだよ! 苦しい時こそ 誰かの優しさにすがりた…

想い出の中に囚われている・・・ あまりにも突然なのだ 波乱万丈とも言える互いの人生 語らずとも解りあえる30年来の友人 フラッシュバックの中で繰り返す 切り取った時のワンショット 互いの人生が 今 私の脳裏に走馬灯のように浮かび上がる 決して後戻り…

消えた扉

いつからだろな? 忘れちゃったんだ 夢の世界の入り口を 古ぼけた 取っ手を掴めば 今にも バタンッ!って 外れてきそうな おんぼろのドァーなんだけど 言葉なんて知らなくたって 一歩足を踏み入れれば 其処は 私の大好きな 一面の 黄色いお花畑 目を瞑れば …

レシピ

人と人 心と心のコミュニケーション不器用な私は 好きな料理で試みる何が食べたい?好きなものは?苦手なものは? そっと あなたの心の中を 覗き見る 美味しいって 喜ぶ顔が見たいから そんなあなたの笑顔を想像しながら 今日も 明日のあなたの食事の下準備…

アーモンドとカシューナッツ

多くは 望みません たとえばあと20年 あなたと過ごせる時間今夜の様に 二人で食事小さなスナックであほな会話に 忘れかけた時代のカラオケ連れ合いを亡くした 男と女あなた方の寂しさに比べたら なんと幸せな 今夜の一時 何れ 訪れる 時代錯誤の 二人のすれ…

幾度の春を

待ちわびてる 心から 凍て付いた大地に 少しだけ近付いた 太陽の優しさが長く伸びたツララの先に 嬉しさのあまり キラリとこぼす涙の雫 早朝の固雪を踏んで 友と通った 学校への近道 ひび割れた氷の隙間から チロチロと聞こえる せせらぎの音 土の色 草の匂…

人生のキャパシティー

私ったら ほら 今まで どんなに 大切なものを 葬ってきたのだろう思い起こせば 数え切れないほどの 人の繋がり 恩恵の数々 幾度と無く 救ってもらった 出会った道筋での 温かみと優しさ 果して どれだけの 私に与えられた時間が 数え切れないほどの 私の過ち…

さぁ! どうやって生きてゆこうか? 人と人 心と心 目には見えない けれど 此処か温かみがあって 本当は いつも忘れてはいない 言葉の一つ一つに 感情の橋渡し 消し去ることなんて出来ない 目には見えない 人間の心 人生のほんの一瞬の 繋ぎ合った 不思議な…

師走の風

かんかんかん・・・ 遮断機が下りる そんな音を掻き消すように 師走の空から モクモクと 大粒のぼたん雪が舞い降りる 列車は風を巻き上げ 吹雪のように雪を蹴散らして 夕餉の買出しの足を遮り 忙しげに通り過ぎる 僅かばかりの賞与を握り締め 少しでも安いう…

あなた お元気ですか?ネットという 小さな画面越しに 知り合ったあなたの心根は今では 忘れられない友となって 私の人生の中で 息付いていますあの日舞い降りた 言の葉の 一言一言に あなたの優しさが そう! 私は 今日も生きなければ・・・ そんな風に その…

今日は ただただ心のままに主人の同僚 釣り仲間でも在った その人は 何度か我が家にも顔を 出してくれていた。 主人よりは まだ若く一男一女、 長女は昨年 社会人。 弟は来年の受験に向け てスポーツマンでも在り サッカ ーを趣味として両立しながら真面 目…

螺鈿の鏡と ガラスのハイヒール

いてくれて当たり前 そんな風に思っていた突然に逝ってしまった あの日から母さんは いつもあなたのことばかり日々頭から離れることは無くて 物静かなあなたは いつだって不満は言わない 私が19で産んだ次男坊我侭で離婚して 一番長くそばに居てくれたのは…

想い出は 切なくて

はらはらと舞い散る落ち葉北はもう 今年初めての 雪を迎える準備 なぜか捲りたくなる 思い出のアルバム 痛みは寂しさに変わり 寂しさは目覚めたこころを揺さぶり 溢れ出した涙が 切なさの淵を流れ落ちる 何気に過ごそうと 押しやった思い出の切れ端が 逸らし…

誰かと誰か人と人響き合う木霊 響き合う心消せない決して消せない見えないけれど感じるあなた元気でいて下さい大切なあなたへ 里さん 今でも決して忘れないよ! (故郷の様に温かな人 里さんへ)

足跡

たまらなく恋しくなって 君の住んでいたアパートを訪ねた 去年の5月までは 紛れもなくここで生活をしていた 外せずに置いてきた スカパーのアンテナが あの日の出来事を 抉る様に思い起こさせる 抜けるように青い空 揺れるすすきの間を飛び交うトンボの群れ …

『こころ』

私は何を言葉に 残そうとしているのだろう? 文才などまるで無いというのに ただあの頃の私は 確かに 文字を通して 自分ではない 或いは 現実とは違う 異質の空間の中で夢を見ていた それが一体どこかと聞かれれば 四角い画面に打ち込む 文字と言葉で創られ…

たぬきのたわごと

許して もらえるでしょうか? 萎れかけた花だというのに 忘れられない思い出があります 多分それは 私の片思い ちょっとだけ夢を見られる 幸せな時間でした 何かを求め 何かを与え 文字に作り出された 架空の世界 肉体を離れた精神世界 その中に浮かび上がる…

消せない番号

二度目のお盆がやってくる消せない電話番号眺めては 怖くて押せない発信ボタン君と話が出来る気がして 意を決して 押して見る「現在使われておりません」当たり前の答えが帰ってくるだけど 聞こえるんだ ・・・・はっきりとコトコトと内気な君の 歯切れの悪…

応援歌

百を求めるより 一を 与えられたら きっと其れは 千の幸福と万の満足感 今度生まれて来る時は 例え0.1でも 実を叶えられる人に成りたい 情けない自分への 応援歌

弥次朗兵衛

葛藤が在る寂しさが在る不甲斐ない自分への 怒りと悔しさがこみ上げる一本足で ふらふらと 両手を広げながらパランスを保とうと 躍起になる彼是と手を出しては 没頭を試みる音楽 スポーツ 料理に写真けれど そうすると 他が疎かになってしまう掃除洗濯 家の…

すれ違い

何も無いのです 貴方と私との出会い 一時 唯 ほんの 一時 貴方とすれ違った どこかで 正直な自分の心が 想いのままに 踏み出せない そんな遠い昔を 思い出しましました

臆病風

いったい何を描けば いいと言うのか・・・ 沈んでしまった心に感じられるものなど何の煌めきも無く 唯 乾いた麦藁の様で カサカサとカサついて潤いの無い 寂しさと ささくれた痛さだけが残る。 幾度となく繰り返された心の浮き沈み そんな日も在るさと 取り…

免疫力

昨夜 遠方に住む従兄 幼いころから年末年始 賑やかに過ごした。 母親である伯母が胃癌で亡くなったのは従兄達が中学生の頃 その後 伯父家族が本州に住まいを移し 此処の所なかなか顔を合わせる事も ままならず 久しぶりに電話で話をした。女4人 男2人の6…